吃音の種類  一過性効果 と 適応効果

どもりの 一貫性効果 適応性効果

どもりには 一貫性効果 適応性効果というのが あります。一貫性効果とは、同じ人が 繰り返し同じ文章を読んだとき 文章の ほぼ同じ部分で どもります。しかし 適応効果は、同じ文を繰り返し読むうちに、1回目よりは2回目、2回目よりは3回目と吃り方が軽くなることをいいます。適応性が高いほど吃音を治りやすく 一貫性が高いほど吃音の程度が重いと考えられます。国語の 音読が 下手な子供に 繰り返し 本読みをさせて 国語の時間に備えることは 珍しいことではありませんが 吃音の子に対しては、注意して 取り組ませます。家庭で うまく読めても 学校で 雰囲気が 違う場所で 人に囲まれて 読む 音読は 失敗することが ほとんどです。そのため 吃音に悩む子供たちは「自分は ダメな人間」「練習しても 上手く 読めない人間」と落胆することもあります。

吃音(どもり)を治す トレーニング

内向的な性格の子は、「吃音」になりやすい傾向があります。性格は、学校で見せる性格 家庭で見せる性格 それぞれ 違いますし 内向的でおとなしく 見えても 家庭では、その逆で 内弁慶だったりする子もいますが どもる子に多いのは、「話すこと 読むことに 不安を 抱えている」状態で 音読トレーニングなどで 自信を つけさせることも必要です。

 

どもりを 受け入れ ちゃんと話せない という不安を 解消することができます。ことばの教室(言葉の相談室)では、その子の 感じている 不安を 共感しながら プラスの要素を見つけ 過大に評価し 自信を持たせることが あります。最初は、先生と個人 次に グループと個人 というふうに 1対1の指導から はじめ 成功体験を 積ませます。

 

音読での練習では、点は、うなづき1回 丸は、うなづき2回 と ゆっくり 読ませようとしても 最初は うまく行かないことが多いものです。点のときは、1 丸の時は、2 と 数字を言わせます。漢字が読めないときも、たどたどどしい音読でも まず褒める 失敗は、追求しません。はじめは、ちゃんと 最後まで 読めたことを 褒めてあげます。また 音読を 読む 姿勢が 良かった!とか 声の大きさが ちょうど 良かった!!点や丸を ちゃんと 意識できた とか そんな点も 褒めるポイントです。

 

漢字で つまづく子には、読み仮名を 書くように(覚えたら 読み仮名を消して 読むようにします) 教科書なら 下の方に 新しい漢字が 出ていますので そっと 教えるようにします。
こういう 音読訓練は、とにかく 毎日毎日の繰り返しが 大事です。時には、母親が、絵本を 読んでやったり、音読も 一緒に読むなど も すると良いですね。